PeytonPlaceのサイレンサーを修理する
SRカスタムで有名なペイトン・プレイスさんのマフラーです。 型番SP-055というノートン・タイプの製品です(Google 画像検索) これ、バッフル無しのストレート構造(覗き込むと向こうが見える)なので、かなりの爆音サイレンサー(語義矛盾)なんでしょうね。趣味者的には「ハイトーン気味な良い音」がするそうです。 で、赤い矢印で指し示した部分がバキっと裂けてます。 |
SUS304ステンレス製なのですが、ステーを中心に半周分ぐらい裂けちゃってます。 赤い矢印で指し示した部分、溶接部分の端が裂けているのが解ると思います。溶接部の端はどうしても薄くなるので裂けたり割れたりし易く*1、まずここが裂け→時間経過で周囲がどんどん裂けていったのでしょう。あと数ヶ月放っておけば全周ぐるっと裂けてご臨終だったような。 メーカーさんの名誉のために書いておきますが、これはですね、取り付け方がアレだったのでこんな惨状を呈したんだと思います。 プロというか構造を理解している人が気を遣って取り付ければこんなことにはならんでしょう。 |
溶接しました。 目立つ場所なのでバフがけしてピカピカにしました。 溶接のビードと研磨傷は取り去ったんですが、割れてねじれた跡を溶接したので段差が付いちゃってます。自動車板金の心得は無いので凹みを直すことはできません。 でもさ、パッと見「どっかにぶつけて軽く凹んだ?」ぐらいで済んだので、これで我慢しましょう。 ちなみに、同じような取り付け方をすれば、また同じ部分がざっくり裂けるでしょうね。何度裂けても直せるけどね。今度はプロが取り付けるんで大丈夫でしょうけどね。ねねねのね。 ちなみに、このサイレンサーは自分のじゃないです。頼まれもんです。自慢じゃないが、私は4万もするマフラーなんぞ買えん。威張って書くことじゃないが・・・(笑) |
*1:ので、ある意味、教科書通りの破損サンプル。と言っても良いぐらい解りやすい破損です。