ホンダ横型専用エンジンスタンド
ということで、中華エンジンを直してもらったお礼にエンジンスタンドを作ることにしました。 エンジン単体での作業はRYOBIの木工用と思われる作業台をお使いなのですが、作業台にエンジンを固定しない方式なので、ちょっと力がかかる作業は「片手でエンジンを押さえ、もう片手で工具を使う」形になります。 長年そうやってきたので現状維持でも特に問題はないのですが、エンジンが作業台に固定できれば両手で工具を使えますので、エンジンスタンドがあるといわゆる一つの「モアベター」ではないか?と。 |
作業台トップの木の板にφ19mmの穴がボコボコあいているので、この穴を使いエンジンスタンドを固定することにしました。 RYOBIの作業台には一切手を加えない、失敗したとき即戻せますんで・・・方向で製作を進めました。 |
で、いきなりエンジンスタンド取り付けましたの図。 スタンドの下枠はRYOBIの作業台と(ほぼ)同寸です。まるであつらえたかのよう、というかあつらえたんで当たり前の話でした。 塗装はしてません。鉄の地むき出しのままです。 常にオイルが切れない環境なんで、このままでも大丈夫かも?と。 |
固定用のアレです。 木の穴がφ19mmだったので、M10ボルトの頭(対角線が19mmだ)をφ30mmの平座金に溶接しカラーにしました。 カラーは無駄にSUS304製です。 |
φ19mmの穴に対角線19mmのM10ボルト頭を突っ込んでいるのでガタは殆どありません。 |
エンジンスタンド側は底面にM8のナットを4箇所仕込みました。 角パイプの板厚が1.6mmしかなくタップをたてただけじゃ弱いので、M8ナットを圧入→溶接しましたです。 床に置いての作業も可能なよう、エンジンスタンド底面はフラットにしてあります。 |
角に近い位置で4箇所固定。 かっちりきっちり固定できてます。 |
んで「エンジン載せました」の図。 エンジンの位置が低いとかがんで作業せねばならず、それはかなり腰への負担がアレですんで、「なんとなく良い感じ?」な高さを聞いた上で製作しました。 |
エンジン宙に浮くの図 このエンジンスタンドの特徴は、工事現場の足場に使う単管+クランプを用いることで作業内容に合わせいろいろ角度調整できる。ことです。 で、その「単管を使う」というアイディアはドメスティックD.I.Y.シーンの重鎮テツさんの↓ 無限の角度! カブ/モンキー/DAX系 究極のエンジンメンテナンススタンド 単管エンジンスタンド! を最大限参考に、というかそのまんま使わせて頂きました。 こういう素晴らしいアイディアを公開してくださっているテツさんはホントD.I.Y.シーンの神です。マジ尊敬してます。 |
緑の矢印で指し示した穴は、エンジンスタンドをRYOBIの木工用作業台から外したとき「固定用のアレ」を取り付けておく用です。 ここに固定しとけば「あれ?ボルトはどこにやったっけ?」的に紛失する心配がありません。 もちろん固定用のアレと同数の4箇所あります。 青い矢印で指し示したターンバックルは、赤い矢印で指し示したボルトが緩んでも*1エンジンが倒れないよう念のため取り付けました。 ターンバックルはエンジンの角度調整(前後方向の上下調整)にも使えます。 |
「単管のクランプなんか使って強度的に大丈夫?」的なツッコミは無効です。 成人男性が全体重をかけてもびくともしません。 私も乗って試しましたが、撓みなど全く感じません。 人が乗っても大丈夫なんですから、重量がその数分の1しかない横型エンジンなんか全然平気です。 |
単管ですから角度調節は自由自在です。 腰上の作業はエンジンを立てると便利。 |
もちろん横倒しも可能。 クラッチカバーを開ける時にほんの少し横倒しにしておけばオイルが下に落ちないんで便利です。 真横にすればクランクとかミッションなんかの作業も楽々(だと思う)。 |
これはアレです、CL50エンジンをあれこれいじくる用に作ったスタンドです。 あまり考えず「エンジン底面のステップ取り付ける穴を使って固定すればOKじゃん?」と勢いで作ったのですが、実際に使ってみると「ちょっとこれはダメ」と思う点が発覚。 緑の矢印で指し示した縦方向のパイプが邪魔でオイルパンが置けないんだな。 エンジンは開ければオイルが滴ってくるので、下全域をカバーするオイルパン(オイルの受け皿)を置きたいんですが、緑の矢印で指し示したパイプのせいでどうしてもカバーできない部分が出ちゃうんだな。 |
今回製作したエンジンスタンドはエンジン直下に邪魔なモノがないので、エンジン下全域をカバーできる大きなオイルパンを置くことができます。 もうこれで床にオイルをこぼしてしまうことはない。と思います。 あとはアレです、ホームセンターとかでアルミorステンレスの大きな角盆を買ってくればOKです。 |
*1:というか重量物(エンジン)が支点(クランプ)から遠い位置にあるので「テコの原理」で前に倒れないか?という気がチラっとしたので、作業場に転がっていたターンバックルを使って対策を試みました。