キャブの知らせ

とある大規模農場の真ん中を貫く道を通ったんですが、この道はですね、通行量は少ないし、見通しは良いし、アップダウンはあるけど斜度はたいしたことないしなので、アホみたいにぶっ飛ばすバイクをよく見かけるのです。
で、そろそろ「ぶっ飛ばしストレートコース」に差し掛かるってあたりで、KAWASAKIと思われるデカいバイクが追いついてきました。
そんもん引き連れて走るつもりはない、というか先導できるほどCL50改は馬力ありませんので、さっさと抜いていってほしいんですが、遠慮してるんだかなんなんだか、なかなか抜いてくれません。可能な限り左により「さぁ、とっとと抜いてってください」とアピールしたんですけど、律儀なんだかなんなんだか抜いてくれない。
「デカいバイクを引き連れたままストレートに入るのは嫌だなぁ」と思っていたら、一瞬だけなんですけどガス欠のような症状が出ました。ので「停まって点検しよう」とウインカーを出して路肩に停車。ら、デカいバイクはアクセル一捻りで加速しストレートコースに突入していきました。
で、KAWASAKI車を見送りバイクを降りようとしたら、真横を白バイがかっ飛んでいく・・・・・白バイの進行方向は我々と同じ、つまりKAWASAKI車を追いかけるように白バイがぶっ飛んでいきます。「ありゃ、あのまま走り続けてたらヤバかったな」とか思いながら眺めていると、視界から消える直前で白バイの赤色灯が光りました。
まぁ、それはそれ、これはこれで、一応バイクを降りガソリンの残量やフェールコックやフェールラインをチェックしましたが、特に変なところはありません。その後も特に調子が悪くなることも無く、全然普通に走ってきたんですけどね。なぜかその瞬間だけガス欠に似た症状が出たのです。
これはもしかして、危機を感じたVM22君の「ヤバいからスピード落とせよ」というメッセージだったのでは・・・・・んなわけない。
で、エンジンを再始動し走り始めて1km弱進んだあたりだったでしょうか、先ほどのKAWASAKI車が見事御用となっておりました。
御用の現場を横目に見ながら通り過ぎる瞬間、KAWASAKI車のライダーの視線を、かなり痛い視線を、「なんでお前じゃなくて俺なんだよ」的な視線を感じたような、そんなことはないような、微妙な気分でした。