ステディカムのようなモノ計画 - 作ってから気付いたこと


ステディカムのバランス調整*1ってのはたいてい、カメラを前後左右*2に動かして*3行います。
左の画像のSteadicam Pilot等の形式を、TiFFEN社に倣い「スレッド型」*4と呼びます。













画像の引用元はここ

Steadicam Pilotは、青枠で囲った「Stage Plate has X-YVernier Adjustment」が指し示すノブを回し、前後左右に「ステージ」を動かします。
YouTubeに投稿された実際の作業風景の動画。勉強になります。







画像の引用元はここ

調整ノブを回すと
←こんな風に動く。
カメラとカメラが固定されたプレートのみが前後に動き、スレッド(縦の棒)と吊り下げられたウェイトは動きません。

ということで、何も考えず私も「カメラとカメラが固定されたプレートのみが前後に動く」式で作りました。
調整ノブを回すと赤枠で囲まれた部分が前後に動きます。

←こんな風にですね。

←Steadicam Merlinです。
この手のスタビライザーを、TiFFEN社に倣い「ハンドヘルド型」*5と呼びます。













画像の引用元はここ

上記の自作機製作後しばらくしてから、Merlinは構造が違うことに気付きました。
MerlinはPilotでいう「ステージ」とアームが連結されており、調整ノブを回してステージが動くと、アームとアーム末端のウェイトも同時に動く構造なのです
ステージ裏の構造はこれとかこの写真が解り易いような。





画像の引用元はここ

←こんな風にですね。
後から開発されたMerlinが、なぜスレッド型同様「ステージ」のみが動く構造とならなかったのか?が気になってます。
素人の自作じゃないんで、合理的な理由があるはず。

*1:X-Y方向。Z方向は別の個所。

*2:自作機にはカメラ固定の機体もあるだけど、今回それは省略。

*3:もちろん調整箇所は他にもあるが、あまり細かい事を言っても話がややこしくなるだけなので、他の部分についてはばっさりカット。

*4:マニュアルに「Sled」との記述がある。

*5:TiFFEN社によるジャンル分け。