SR用エンジンスタンド


SR400の廃フレームが出たので「エンジンスタンドを作れないか?」とのリクエストあり。
エンジンスタンド自体はYahoo!auctionなんかでも販売されている、それも3,000円ぐらいで買えるらしいのですが、なんぼボロとはいえフレームを丸ごと捨てるのはもったいないですし、フレームを利用したエンジンスタンドってカッコ良くない?という気もするので、あえてコストを無視ししフレーム流用型エンジンスタンドを製作することにしました。
バンドソーを持ってショップに出向き、ものの数分でフレームの切断は完了。
赤い矢印で指示したあたりが切り取った部分です。


















エンジンを載せる前のフレームがあったので撮ってみました。
必要なのはエンジン底部のマウントのみ。
サイドスタンドやセンタースタンドのステーや、エンジン前部のマウント、その他補強のガゼットなんかは不要なので除去することにしました。
そのまんまでも全然問題ないけどね、見た目スッキリが好きなので不要なステー類は徹底除去。

で、こんな感じに。
当初「4輪自在キャスターで」とのリクエストだったのですが、「なんかもっと良いアイディアはないか?」とGoogleで画像を検索しとてつもなくナイスなエンジンスタンドを発見。したので、まんまパクらせていただきました。
4輪自在にするより、キャスターは後ろ二輪だけ&センタースタンドの足を使った方が使い勝手が良いでしょう。移動は楽だし、床が曲がってても傾いていても転がっていかないし。
前足はセンタースタンドの足をカットして使いました。キャスターは自在ではなく固定*1を使用。
フレームはHONDA純正耐熱スプレーで黒く塗りました。耐熱性はどうでもよくって、耐油性が欲しかったのです。エンジンだからね、油がかかって塗装が溶けました!じゃ話にならんし。
移動用のハンドルは、マフラー用の耐熱スプレーで塗りました。こっちはシルバー。こっちも耐熱性はどうでもよくって耐油性が欲しかったので耐熱スプレー*2で塗りました。
開けっぱなしでも全然問題ないんですが、バンドソーで切ったパイプの端面(3箇所)も塞ぎました。
フレームは錆で腐食が凄かった(穴があいてる)ので「赤錆を黒錆に変える」みたいな効能の薬剤*3を地金にベタベタ塗りました。

ハンドルの取り付けはドレン用ボルト穴を利用。
移動時にはハンドルを上げますが、作業時は邪魔なので下げられる構造になってます。もちろんロック機構付き。








自分で書くのもあれですが、かなり良くできたと思います。

*1:固定の方がいろいろ使い勝手が良い。けど、4点を接地させるのが難しくなるので慎重な溶接作業が求められる。

*2:耐熱スプレーだったら何でも耐油性が高いわけなじゃい。バイクのマフラーやシリンダーを塗装するための耐熱スプレーだから耐油性が高いのです。誤解無きよう。

*3:鉄橋塗り替えの際、下処理に使う薬液らしい。