ウェイトを変更


思うところあって前方に球ウェイト(赤い矢印で指し示した部分)をつけました。
それに伴い、アーム末端のウェイト(緑の矢印で指し示した部分)を薄型に換え+アーム末端のカラー(青い矢印で指し示した部分)を取り外しました。
この状態で静止バランスもダイナミックバランスも(主観的には)取れています。
改装前も改装後もバランスに変化はありません(というか調整で合わせた)が、ジンバルに近いところに球ウェイトが付いたので、トータル重量は改装後のほうが若干増しています。



ワイコンのキャップ(7g)がつけっぱなしなのでカメラが前下がりになってます*1

ウェイトの球はフリーベアの鋼球です。治具の検証用につくったジンバルから鋼球を取り出し、ウェイトとして再利用しました。
で、青い矢印で指し示したプレートも、緑の矢印で指し示したターンバックルも、中間ウェイトの役目を果たしているので、本当に鋼球ウェイトが必要なのかどうか?はまだハッキリしません。
ステディカムのよう操作に熟練が必要な機材は、操作面のスキルアップがあって初めて「良い悪い」を判断できるのでしょうから、作ってすぐ(入手後即)に必要(正解)かどうかの判断は出来ません。
気長にぼちぼち調整し続けます。

ウェイトを換えたので、また一からバランス調整をやり直したんですが、フリーベアの挙動がなんか変になってました。
こう揺らしてセンター復帰を確認する(バランスがピタっと合ってないと同じ位置で停まらない)んですが、なぜか(真上から見て)時計回りに回転(この図のYaw、いわゆるヨーイング)してしまうのです。
「ウェイトの組み合わせが悪いのかな?」とも思ったんですが、開放構造であるフリーベアは転動部にゴミ・ホコリを巻き込み動きが悪くなることも考えられたので、
フリーベアを取り外し→パーツクリーナー(画像左端)をがんがん吹きかけて汚れを流し出し→40〜50℃で乾燥させ→転動部(ハウジング内部)テフロン配合のオイルを吹き付けました。
ったらですね、水平方向での回転(この図のYaw、いわゆるヨーイング)はなくなりました。
やっぱね、開放構造だからね、定期的に洗浄*2と注油*3が必要なようです。
真ん中の赤いキャップのと、右の黒いキャップのスプレーは、テフロン配合の潤滑スプレーです。似たような効用を謳った製品ですが、転動部に吹き付け試してみると微妙に動きが違ったりします。
オイル/グリースによってジンバルの動きに違いが出るので、今後もいろいろ試してみるつもりです。

*1:たった7gでこんだけ傾く

*2:一応底に水抜きの小穴があいているんだが水捌けが悪く、ハウジング内部が錆びて使い物にならなくなる場合もある(経験あり)ので、水洗いは厳禁。

*3:フリーベアは本来、金型など重量物の移動に使われる部品なので、動きに滑らかさは求められておらず、無注油状態で鋼球を押し回すとゴリゴリ感がある。そのままでは動きに癖がありジンバル用としては不適切なので、転動部(ハウジング内部)にテフロン系のオイルを吹き付け、可能な限りベアリングが滑らかに動くようにしています。