ステディカムのようなモノ計画再始動 その10 「ジンバルを作り直したでござるの巻」

 必要精度も解らんし、精度の違いがどのように影響を及ぼすのかもイマイチ解りませんが、精度はやっぱ良いにこしたことはないので、手間隙かけて治具を製作しジンバルを作り直しました。
ボルト/ナットはステンレスですが、3枚のプレートは黒皮剥いだ鉄です。次に使う機会があるのかどうかわかりませんが、けっこうそれなりに時間をかけて作った治具なので、そのまんまにしといて錆させるのはもったいないですから、作業終了後に錆止めでジンクスプレー吹いときました。

 組み立てるとこんな感じ。
プレートは幅50mmの、板厚は公称6mmですが実測だと5.5mmの鉄製フラットバーを2枚重ねて溶接してあります。ちなみにフラットバーのお値段は1820mmで1260円でした。
可能な限り精度を出したかったので、テキトーな長さに切断したフラットバーを6枚重ね4隅をTIG溶接で点付けし一体化→で穴を開けました。重ねてしまえば穴位置がずれることはありませんから。
 ポイントは赤い矢印で指し示した部分、フリーベアの球とM8寸切りボルトの接点、ここです。
ここが接していると、治具固定時にナットを締める力で寸切りボルトが球のセンターから逃げます。
離れすぎていると溶接がしにくいので、球とボルトの隙間を「薄紙一枚入るぐらいのぎりぎり接しない程度」に調整すべきではないかと私は思っております。
もっとカチっとした治具が作れるなら、そういった微調整は必要ないんでしょうが。でもでもでも、ジンバル一個だけ作るのにそこまで手間をかける人がいるかどうか?は謎です。
 治具のプレートには順番と向きがあるので側面に数字を打刻しておきました。
 で溶接するとこんな感じ。
溶接前は「溶接の歪みで治具を外すのが大変になるのでわ?」と心配していたのですが、いざやってみるとスルスルっと寸切りボルトが外れ拍子抜けしました。
 フリーベアに溶接したボルトの横にスコヤを並べ写真を撮りました。
で一枚撮ったら球を90度回転させまた撮り、2枚の画像をGIFアニメ化した。のが左の画像です。2枚の画像が1秒間隔で切り替わります。ボルトと球の接合部辺りをじ〜っと見ていると画像が切り替わるのが解ると思います。
球(とボルト)を90度回転させてもスコヤとの隙間はたいして変わらないので、球のセンターに真っ直ぐボルトが溶接されているはずです。きっとそうです。丸一日費やしたんだから、そうであってほしいのです。