日本粘土の残骸


旧道分岐点の看板は健在です。




ご覧の通り、あの風情溢れる建物は完璧に残骸と化してしまいました。
小川炭鉱展示会で「なんで今この時期に解体するんでしょう?」と尋ねましたら「保安上の問題」と「固定資産税の関係」であるとご教示いただきました。
松尾鉱山緑ヶ丘アパートのように持ち主不在であれば取り立てようがありませんが、日本粘土は天下の三井さん所有で、建物が残っている限りはそれ相応の固定資産税を払う必要があるんだそうです。使ってない建物に毎年毎年固定資産税を払うのもアレですし、建物は傾いで倒潰の恐れもありますしなので、思い切って壊すことにしたそうです。
当初の計画では昨年中に解体するつもりだったそうですが、実際予算も計上したそうですし、んがしかし、アメリカ発の恐慌の影響で解体が一年延び、今この時期(6月開始)の解体となったそうです。ちなみに解体にかかる費用は1億ちょっとだそうです。
あ、そうそう、倉庫内で眠っていたトロッコ(D.L.でしょうか?)と、建物裏の山に残されていた大量のトロッコ(動力無し)及び軌道は、東北鉄道鉱業つながりの一戸町のどっか(はっきり覚えてませんが、商工会関係だったような)に引き取られ、観光資源として活用する予定だそうです。鉄関係の方々一安心の朗報じゃないでしょうか。
ということで、小川炭鉱/日本粘土 R.I.P.