箱の容積を50cc減らし1.2Lにする

「一応それらしい形のモノ」ができたので、喜び勇んでテストコース(倉庫の近くのダム周回路。たま〜にネズミ捕りをやってます)に出たんですが、高回転域が全然ダメで、最高速度が著しく低下しました。というか、上り坂に入ると3rdでも失速するんです。オーバードライブらしき4th(トップギア)が失速するのは解るというか当然ですが、3rdでも失速するようじゃ使い物になりません。
ということでネタ元のDIY道楽テツ様にメールにてご相談申し上げましたらですね、「大陸製の場合、排気量が記載通りとは限らない」的なご指摘を頂戴しました。
あまり厳密には考えず「排気量が125ccぐらいだから、箱の容積は1.25LにすればOKじゃん?」的に作ったんですが、調べてみると正確には120cm3前後らしい、測ったわけじゃないのであくまでも「らしい」ですが、であれば箱の容積は正しくは1.2Lのはずです。
排気量4ccの違いは「まぁそんなに気にしないでも」って思いますが、容積50ccの違いは大きい、原付一種の排気量と同じ容積ですんで、ここは一つ正確さを期すため50cc減らすことにしました。

0〜100ccぐらいまで無段階で容積を減らせる構造にしようか?とも思いましたが、プランはばっちりあったんですけど、部材を買いに行くのとカネを使うのが嫌だったので、50ccジャスト減らすことにた。
写真のブツを箱に叩き込み容積を減らします。ブツの直径は38.1mmで高さは25mm(箱内に入るのは22mm。プラス箱の板厚3.2mm)です。容積は一つ25ccです。
なぜに2個にするかというと、箱内にはパイプが入っているので直径38.1mm×長さ44mmのブツは入らんのです。直径38.1mmでも長さ22mmだったら入る、ので2個にしました。一個だけの方が作業は全然かんたんで楽なんですけどね。



箱にφ38の穴をあけます。
穴をあけたら中のパイプが見えました。エキゾーストパイプは1.5inch ですが、箱内のパイプは絞って1inch にしています、

叩き込んで溶接。2個あるんで両面ね。

趣味の溶接にしてはビートがけっこう良い感じだと思うんですが、いかがなもんでしょう?

現状こんな感じです。
箱側面にある凹みが意味ありげで良い感じ、じゃないかと。ただのつじつま合わせなんですけどね、実際には・・・(笑)
抜けが良いと静かなんですが、その代わり高回転側がダメダメだったので、排圧を得るためエキゾーストパイプの末端を絞りました。

こんなのを突っ込んでます。
自転車好きの方はお分かりと思いますが、シートチューブの上端と安物シートピラーの上端をつなぎ合わせています。
行きつけの自転車屋さんからですね、素材取り用に廃フレームを貰ってきたりするんですが、直線部分以外は使い道が無く、曲がってる所とか絞ってる所とかが「使い道のない部材置き場」(ただの箱だが)にいっぱい溜まってるもんですから、そのなかからサイズが合う物をピックアップして使いました。
いやいやいや、捨てなくて良かった。



でこの仕様で乗ってみると、でます。250TRサイレンサー装着時とほぼ同じ速度で5%の坂を上ることができました。
ただし、7,000rpmを超えたあたりから振動がでる*1のと、高回転域での音がちょっとアレなので、径違いの絞りを何個か製作し試してみるつもりです。
そこらへんが解消したら専用の部材を購入し、見た目マトモな「サンパーのようなモノ」を作る、全面作り直しですね、つもりです。

*1:250TRサイレンサーの場合は5,500〜6,000rpmあたりで振動がでる。振動がでる回転域の変化に、解消のヒントが含まれているような気がする。