県道沿いの崖の上のつまらん岩陰


3月下旬のあたり、とある県道沿いの崖の上に「穴らしき暗がり」があるのをみつけました。
直下はほぼ垂直の崖で、到底よじ登れそうにありません。しかし周囲を観察すると、向って左手の沢沿いの斜面をよじ登り、露岩の基部を15mから20m程度トラバースしていけけば暗がりに辿り付けそうでした。
ということで、さっそく登りましたが、道具一切持ち合わせがなかったので、沢側の斜面ですら登れませんでした。
2度目。残雪も完璧に消えた4月下旬に30mのロープを持って再チャレンジするも、目標高さまであと2〜3mの辺りで手がかりが失われ断念。
3度目。アイスクリミング用のアックスにリーシュを取り付け、前回登れなかった斜面をがしがしと、穴らしき暗がりと同じ高さまで登る。
崖側に回り込み、目的地までテラスが続いていることを確認。あとは岩づたいに普通に歩いていけば暗がりにたどり着けます
という説明が信じられない「この程度の斜面だったら楽勝じゃない?」と思った貴方、いつでも現場にご案内いたしますので、フリーハンドで登ってみせてください。




4月半ばに崖下から撮った写真です。暗がりの左右はうっすらと奥が見え浅そうですが、まんなか辺りは闇が濃く奥行きがありそうな感じがします。

そして、ついに到達。
はたしてこの奥は!!


奥行きは、4mぐらいでしょうか・・・
はい、ただの岩陰でした。

今回唯一面白かったのはこれ。
沢沿いの斜面にはえていた奇妙なキノコ。